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Story of Sukiyaki Project 2019 -Japanese-

先ずは、「SUKIYAKI」は、皆さんご存知の、坂本 九さんが歌う、日本の有名な曲「上を向いて歩こう」です。この曲は1961年にリリースされ、アメリカのビルボードでも1位を獲得した曲です。

 

今回僕は、この歌「SUKIYAKI」を、チリの女性歌手、Erikaさんとコラボレーションしました。この「SUKIYAKI」プロジェクトはErikaさんのアカペラ音源からスタートしました。彼女はそのアカペラ音源を僕にメールで送って来ました。Erikaさんは、その音源を使って私と一緒にコラボをしようと、提案してきました。

 

僕は先ず、彼女が送ってきた、彼女のアカペラの音源を聴きました。Erikaさんはチリ人ですが、彼女は見事に「SUKIYAKI」を日本語で歌い切っていました。その歌唱力に僕は圧倒され驚きました。彼女が素晴らしいシンガーであることを再確認する瞬間でもありました。

僕は基本的に「カバー・ソング」をライブで演奏しても録音はしませんが、今回は彼女の申し出を受けることにしました。彼女のシンガーとしての資質、人柄も含めての事でした。

 

作業を始めるにあたり、彼女の歌声は素晴らしかったですが、その音源は、録音時のテンポを決めることを難しくしていました。それで、私は、先ず彼女の歌声のテンポに基づいてレコーディングのテンポを決めました。次に、私は「SUKIYAKI」の簡単なデモ音源を作り、再びErikaさんにボーカルを録音するように依頼しました。後日、彼女は私に、再び素晴らしいアカペラの音源をメールで送ってきてくれました。僕は、彼女の新しいアカペラ音源を基に、正式にレコーディングを始めました。

 

僕は彼女のアカペラの音源を初めて聴いた時に、このプロジェクトは、アコースティック調に録音を進めた方が良いと感じていました。それで僕は、先ず土台となるアコースティックギターを録音しました。このアコースティックギターと、Erikaさんの歌声だけでもしっかりと歌を聴かせてくれる要素はありました。その後、アレンジと共に、楽器のレコーディングには、ピアノ、メロトロン、タンバリン、ピッコロ等を使って音を重ね進められました。それから、僕の歌声も、バックボーカルとして彼女の歌声に合わせ重ねました。僕は基本的に、このレコーディングを過剰なものにしたくありませんでした。シンプルに、Erikaさんの素晴らしい歌声を伝える事に集中しました。「SUKIYAKI」プロジェクトのレコーディングやミックスダウンは順調に進み、季節が、冬から春に変わる頃、僕らの「SUKIYAKI」は完成しました。

 

僕は彼女に完成した「SUKIYAKI」の音源をメールで送りましたが、彼女はすぐにその音源を聴いてくれ、私に喜びと感謝の言葉を綴ったメールを返信してくれました。僕は、彼女のメッセージを読んで、私はこのプロジェクトが成功した事を確信しました。正直、世界中には、沢山の "SUKIYAKI"のカバー・バージョンが溢れています。しかし、僕はErikaさんとの「SUKIYAKI」のカバー・バージョンをとても誇りに思っています。このプロジェクトは「SUKIYAKI」の単なるカバー・バージョンではありません。このプロジェクトを通して、僕は友人として、ミュージシャンとして、Erikaさんと深い絆を築くことができました。そして、「チリ」と「日本」の絆も深まりました。それは本当に素晴らしい事です。

前述したように、Erikaさんは本当に素晴らしい歌手であり、そして彼女の人柄もまた素晴らしいです。そういう事もあって、僕はこのプロジェクトの申し出を受けました、そしてこの「SUKIYAKI」プロジェクトは、僕にとって素晴らしい経験となりました。こうして、僕のウェブサイトで「SUKIYAKI」プロジェクトやErikaさんを紹介出来る事をとても嬉しく思います。僕はErikaさんに心から感謝しています。ありがとう、Erikaさん!そう、言いたいですね。

 

最後に、僕はこの「SUKIYAKI」プロジェクトを、今は天国にいる僕達の大切な友人Pralo氏に捧げたいと思います。彼も本当に素晴らしいミュージシャンでしたが、彼は先日、急逝されました。それは、僕達にとって深く悲しい訃報となりました。そして今、彼が天国で我々のコラボレーションを喜んでいることを願っています。彼はとても素晴らしい人でした。僕は彼について、そして彼の遺した作品について、決して忘れることはありません。この場を借りて、Pralo氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

それでは、我々の「SUKIYAKI」プロジェクトの音楽やビデオをお楽しみ下さい。

Toshikazu Maruno -Signature-
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