ソングライターとして、楽曲を書き続ける中で、ターニング・ポイントとなる楽曲がある
それが、人生の節目となったり、ソングライターとして一皮剥ける瞬間であったりする
亡き父へ捧げた「Vivere」もまた、僕の人生においてターニング・ポイントとなった楽曲である
父がこの世を去ったその事が、僕にとっては人生のターニング・ポイントとなったが、もしも「Vivere」を書いていなければ、今のソングライターの僕はいなかっただろう
そうした意味に於いても、「Vivere」は、僕にとって意義深い楽曲の一つである
さて、その「Vivere」を再び再録した
元々この曲は、アコースティック・スタイルのチェロやヴァイオリンをフィーチャーしたアレンジだった
この曲は、ライブでは殆ど歌われる事は無かったが、亡き父への想いは常にこの胸の内にあった
14年の時を経て、再録という形でこの曲と向き合った
「Vivere」の再録は、将来的に亡き両親へ向けた一枚のアルバムを作る為の過程と言っていいだろう
先日、「Thank You For Being A Friend 」で「ピアノ・バージョン」を試してみたが、その結果を受けて、今回、「Vivere」も「ピアノ・バージョン」で再録を試みた
ピアノの伴奏と僕の歌声のみで構成されている
再録に伴い、この曲と向き合い歌う中で、亡き父との想い出も蘇ってきた
言葉では言い尽くせない思いの中で僕は歌った
しかし歌う僕の心の中はとても穏やかだった
感傷的な気持ちは無く、ただ亡き父とこの楽曲で繋がろうと、そんな思いで歌った
今回の再録バージョンは、積極的なプロモーションはしないと思うが、僕のウェブサイトでは大切に扱い、サイトを訪れる方へ紹介したいと思う
父がこの世を去って、この11月7日で、14周年を迎える…
この再録版を亡き父へ捧げたいと思う
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