ブルース・スプリングスティーンの新たなコンサート・ドキュメンタリー・フィルム『Western Stars』
僕は今年の初め、この映像作品を買っていたのですが、机の上に飾ったままの状態でした。
作業をしながら横目に「いつか観なきゃいけないな」と思い、気が付けば4月。
丁度作業の谷間の日だったので、「今日は必ず観る」決め、午前の用事を済ませ、遂にスプリングスティーン氏の”Western Stars”を観ることに。
映画『Western Stars』はスプリングスティーンの5年ぶりのスタジオ・アルバム『Western Stars』を映画として表現した作品。ニュージャージー州コルツネック(Colts Neck)のストーン・ヒル・ファーム(Stone Hill Farm)でバンドとフル・オーケストラをバックにアルバムの楽曲を演奏するシーンを中心に収録。脚本と演奏はブルース・スプリングスティーンが手がけています。スペシャル・ゲストとしてパティ・スキャルファを迎え、プロデュースはジムニー、ジョン・ランダウ、バーバラ・カー、ジョージ・トラヴィスが担当。スプリングスティーンがエクゼクティヴ・プロデューサーを務めています。オリジナル・スコアはスプリングスティーンによるもの。長年のコラボレーターのトム・ジムニーがスプリングスティーンとともに今作の共同監督を務めています。
この映画は2019年度のトロント国際映画祭で初上映されています。
と、”Amass”さんのニュース記事を引用させて頂きましたが、アルバム(CD)の方は、リリースと同時に何度も聞いていたので、映像が音楽と共に始まると、アルバムを聴いていた当時の感覚が蘇りました。
「このアルバムは、キャラクター主導型の曲と、広がりのあるシネマチックなオーケストラのアレンジを特徴としていた僕のソロ作品への回帰 —— 宝石箱のようなアルバムなんだ」と、スプリングスティーン氏が語っていましたが、このアルバムの音楽をこの映像作品で「聴く」と、音楽が更に心の奥に深く響き、僕は映像を観ながら自分のことも振り返っていました。スプリングスティーン氏とバンド、そしてオーケストラの演奏と共に。
スプリングスティーン氏が、曲と曲の間に想いを語るのですが、その言葉一つ一つが、僕には重く響きました。そしてこの映像を観ながら、2016年のアメリカの旅を想い出すことでした。
素晴らしい音楽と、美しい映像で綴られた83分の、コンサート・ドキュメンタリー・フィルム『Western Stars』、心の中で静かに余韻が揺れています。
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