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執筆者の写真Toshikazu Maruno

Vivere




Vivere


この楽曲に関して、歌詞については、2007年の初旬、父の病室で泊まりで看病をしていた時に、歌詞の殆どを書き上げました。そしてメロディーは、実家でギターを手に、あっという間に書き上げた記憶があります。その時に、何とか父にこの歌を直接届けたいと思い、ホスピスのラウンジで父に直接、ギターの弾き語りで届ける事が出来ました。父は、寝たきりでしたが、あの時は体を起こし、ラウンジまで車椅子で出て来てくれて、僕の歌声に耳を傾けてくれました。そして数曲歌った僕に「良かったよ」と声をかけてくれました。その時の父の柔和な笑顔が今も記憶に残っています。しかしその4日後、父は見守る家族を前に旅立ちました。

そうしたストーリーを持つこの「Vivere」、初めてパソコンでDTMを使い制作を行った楽曲でもあります。そして世界へ音楽を届けるにあたり、初めて世界へ届けた楽曲でもあります。

その楽曲を、14年振りに再録すると決めた時、元々アコースティック・バージョンだったのですが、更に楽器を削ぎ落とし、ピアノとヴォーカルのみのアレンジで録音に臨みました。

今回、こうしてこの楽曲を再録したのには目的があったからなのですが、それについては、後日改めてお話しする機会を持ちたいと思います。


「Vivere」は、ライブでは中々歌う機会がありませんが、僕の中では大きな意味を持つ楽曲であり、父との思い出の楽曲でもあります。

完成した、ピアノ・ヴァージョンの「Vivere」を聴きながら、あの時の父の笑顔を想い出し、残された自分の人生を精一杯生きなきゃと思う事でした。


ウェブサイト、トップ・ページに音源をアップしてありますし、YouTubeにもアップしてあります。是非、チェックしてみてください。


Toshikazu Maruno -Vivere -Piano '2021' Version-



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